地域住民が「成功体験」を手にするために

認知症の介護現場では、職員を育てるうえで「成功体験が必要」という言葉をよく聞きます。それは、自分たちのケアによって認知症の人が穏やかになり、そこに「根拠がある」と気づくことです。つまり、自分たちのケアの意味を見出すことが成功体験となり、そこから職務に対する充実感が生まれ、専門職としての成長が促されていくわけです。

この「成功体験」がもたらすものは、一般住民でも同じではないでしょうか。自分たちが「認知症の人に対してやっていること・できること」が、本人や家族へのサポートになっているという実感。それによって、「自分たちも人間的に成長している」という意識。これらがきちんと築かれてこそ、「認知症の人を地域で見守る体制」に大きな意義を見出すことができ、ひいては、自分が認知症になった時の不安感も解消されていくことになります。

その点を考えたとき、認知症ケアのプロがもっと地域に出て行き、住民に成功体験を付与する伝道者となることが必要だと思います。

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