リハビリに栄養と食環境の視点を

リハビリの前段に栄養摂取
十分に身体を動かすには、たんぱく質やエネルギーをはじめとする栄養がきちんと蓄えられていなければなりません。栄養が不足した状態だと、むしろ筋肉が壊れて減少するリスクを引き起こし、活動量の低下につながります。
病院・施設であれば食事は3食分、安定的にとることができますが、訪問、通所リハビリの利用者は生活拠点が在宅です。
そのため、普段の食事の状況をしっかりと把握する必要があります。
もしくは、リハビリの利用前にその日の朝食を必ず聞き取るようにしましょう。仮に朝食をとってこなかった場合、事業所で簡易的に栄養補給を行うか、または昼食後に時間を変更するなど、リハビリの提供時間・量を適切に調整できるのが理想的です。

食のADLを高めるリハビリ
一口で「食のADL」と言っても視点は実にさまざまです。食べることそのもののADLに関しては、咀嚼・嚥下機能や、首の角度など飲み込みやすい姿勢、また手をきちんと動かすための拘縮予防などがポイントとなります。
たんぱく質を多く含む肉や魚はより噛む力が必要ですので、やわらかく調理した介護食の活用も検討しましょう。独居高齢者は体調が悪くなると調理が面倒になり、食べないケースも出てきます。そんな時にも、簡単に調理できる介護食のストックは安心です。
また、食のADLは調理する、食べるだけではなく、買物や片づけを含めた全ての動線・動作を見なくてはなりません。老々世帯などではもちろん、家族の介護力もADLの一つです。
さらに、排泄のADLも重要です。なぜなら、高齢者は自立歩行が困難となり、トイレに行きにくくなると、水分摂取を避けたがります。それは脱水の危険性を伴い、体調低下や口腔内乾燥による食事量低下、やがては低栄養につながります。一度に全て実施するのは簡単ではありませんが他職種と協力し進めていくようにしましょう。

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